どこからか「湯ばあば」の声が聞こえたような気がした。
千と千尋の神隠しのモデルとなったともいわれる台湾北部の街「九份」きゅうふん。
赤い提灯が印象的な坂の街からは
眼下に絶景を望むことが出来る。
映画「非情城市」のロケ地として脚光を浴びたことも。
そしてこの街がより魅力を増すのは夕暮れ時。
その風情を楽しもうと大勢の観光客が押し寄せる。
どこを切り取ってもノスタルジック。
心くすぐる空間をたっぷり楽しんだ。
台北から九份へはオプショナルツアーもたくさんあるけどフリー旅を楽しむ我々は電車とバスでの冒険をチョイス。まずは九份最寄駅の台湾鉄道 瑞芳(ルイファン)駅までの乗車券と座席指定券を購入。特急で40分、日本円で280円くらいです。そこからバスに乗り換え。
定刻通りホームに入って来た列車に何の迷いもなく乗り込みました。ところが、なんかおかしい~全席指定の特急のはずなのに立ってる人もいる普通の電車。
「これ、違うよね!?」次の駅であわてて降りて気が付いた。なんと、逆行きの電車に乗ってたぁ。だって出発時刻が同じだったんだもの。
台北駅まで引き返して窓口で説明するも話が通じず(泣)後の特急に替えられるみたいだったけどそれじゃあ夕景に間に合わないのです。
結局、この切符は無駄にしてタクシーで行くことに!
とはいってもタクシーだってドキドキ。初めに行き先と値段を確認してから乗ります。台北→九份 高速を利用して1時間ほど、1000元。 およそ3700円。
日本の感覚だと2人で乗ってこの位ならそれほどもったいないとは思わない。でしょ?無事1000元以内で到着。お釣りも下さった良心的な運転手さんでした。
雨が多いと聞いていたこの街も晴れに恵まれ大満足。こんなドジも旅のいい思い出!きっと一生忘れないな。